気になるムダ毛を染めて目立たなくする!
脱色剤のメリット、デメリットを解説します。
ざっくり言うと
脱色剤でのムダ毛処理はあまりオススメできない
黒い毛を茶色や金に染めて目立たなくさせる脱色剤は、特殊成分により毛に含まれるメラニン色素を脱色する方法です。
1度脱色した毛は元に戻ることはありませんが、次に生えてくる毛は黒いままなので約1週間ごとに染め直します。
体用の脱色剤は1箱700円~1200円程度です。
一見安く感じますが、脚と腕に使用し1箱使った場合安くて1回700円。
年計算すると33,600円になり意外と高くなるのです。
また、ほとんどの商品に美容成分が配合されていますが、基本は刺激が強い成分で出来ているため肌が弱い方にはあまりオススメはできません。
1週間に1度染め直す手間と、お金がかかること、肌への刺激。
そして除毛ではないことを考えると、ムダ毛処理において脱色剤をメインに使う事はあまりオススメではありません。
脱色剤を使ってムダ毛処理をするメリット
ムダ毛を無くすのではなく、目立たなくする
脱色剤 1番の特徴です。
除毛は出来ない為、ムダ毛処理としてメインに使うことはあまりオススメ出来ない脱色剤ですが、毛は無くしたくないが目立たなくしたいという、特に男性にはピッタリの処理法です。
眉毛も脱色できる
眉毛にも使用できるものや、眉毛専用の脱色剤があります。
眉毛を目立たなくする場合や、おしゃれ目的としても使えます。
美容院でも1回1000円程で眉カラーを行っているお店もありますが、法律上、美容院で髪の染料を眉毛に使う事は禁止されている為、自分で行った方が無難かと思います。
※目に入ると大変危険な為、必ず目を保護し眉毛専用か眉毛もOKなものを使用して下さい。
色素沈着が目立たなくなった
メラニン色素を脱色する効果があるため、日焼けや色素沈着している部位が一時的に白くなる事があります。
ほとんどの場合3~5日程で症状は治まるようですが、長い期間色素沈着が目立たなくなったという方もいるようです。
あまりにも肌の色素が抜けてしまうようでしたら、皮膚科を受診して下さい。
毛嚢炎(もうのうえん)や埋没毛(まいぼつもう)になりにくい
毛穴に雑菌が入り炎症が起きる毛嚢炎や、外部からの刺激により毛穴に角質が溜まり皮膚の中で毛が成長する埋没毛になりにくいという特徴もあります。
カミソリや毛抜きのように、毛を剃ったり抜いたりするわけではないので、雑菌が入りにくく毛嚢炎や埋没毛になりにくいと考えられます。
ムダ毛の自己処理は、ほとんど剃るか抜くのどちらかになる為、毛嚢炎や埋没毛に悩まされている方も多いです。
自己処理でありながら、これらになりにくいというのは大きいメリットです。
トラブルを防ぐ脱色剤の使用方法7つ
1.髪のブリーチ剤を体に使わない
髪のブリーチ剤とボディ用のブリーチ剤では含まれている成分や配合量が違います。
それぞれに適した配合になっている為、必ずムダ毛処理にはボディ用を使用して下さい。
2.生理前後など肌が敏感な時は行わない
妊娠中や出産前後、また肌が敏感になっている生理前後は避けた方が良いです。
肌が乾燥しているときや、何かしらトラブルがあるときも同様です。
よくある肌トラブルは、カミソリや毛抜きで除毛処理をしていて、毛穴が赤くブツブツになっている状態で脱色剤を使用した例です。
肌のコンディションが良くても、その時の肌状態によって肌荒れしてしまうことがあるため、使用する前は必ずパッチテストを行ってください。
※パッチテストのやり方…腕の内側に10円玉ほどの大きさで薬剤を薄く塗り48時間放置する。塗布後30分、48時間後の2回肌の様子を確認する。
3.室温を高めに設定する
室温が低いと薬剤の効果が弱まる可能性がある為、寒い時期は室温を高めに設定してから染め始めます。
また、お風呂でも使用できるものが多いですが、刺激がある成分なので必ず換気をしながら行います。
4.脱色する箇所を石鹸などで清潔にする
肌に汚れがあると脱色効果が弱まる為、石鹸かボディーソープで脱色する部位を洗ってから塗り始めます。
日焼け止めやボディークリームが付いている場合は、念入りに洗いましょう。
その後、抑毛剤を塗る際は、しっかりと水分をふき取ってから塗っていきます。
5.脱色剤を塗り説明書に従って時間をおく
基本的には、1剤(アルカリ性液)と2剤(過酸化水素液)を塗布直前に混ぜます。
商品にもよりますが、大体5~15分で洗い流すものが多いです。
決められた時間になっても脱色効果が弱い場合は、そのまま時間を置くのではなく次の日に改めて行ってください。
6.ぬるま湯で流し、冷水で冷やす
肌への負担を減らすため、熱いお湯ではなくぬるま湯で洗い流します。
その際、石鹸やボディーソープは使わず手で優しく洗い流して下さい。
最後に、肌を鎮静させる為、冷水で冷やします。
※ぬるま湯…30度~37度と幅が広いです。人がぬるいと感じる温度なので個人差があります。個人的には34~5度あたりがオススメです。
7.保湿する
最後は必ず保湿をします。
抑毛効果のある豆乳ローションや、肌を鎮静させる効果があるローションやクリームがオススメです。
豆乳ローションには女性ホルモンに似た大豆イソフラボンが含まれており、毛の発毛組織である毛乳頭に栄養がいくのを抑える働きをします。
また、抑毛だけでなく豆乳には保湿や抗酸化作用など美肌効果がある為、脱色後の敏感な肌にも向いています。
また、肌に赤みがでやすい方は鎮静効果のあるものを選ぶとよいでしょう。
たとえば、抗炎症作用があるアラントインやグリチルリチン酸2kを配合しているものや、「止血のビタミン」とも呼ばれるビタミンk配合のものなどです。
ビタミンkには、拡張してしまった血管を正常に戻す働きがあります。
保湿後は、赤みが引かないようなら保冷剤やローションパックで肌を冷やします。
まとめ
- 脱色剤は肌への刺激が強く手間がかかる
- 毛を無くしつるつるにする効果は無い
- 脱色状態をキープするには1週間に1度行う
- 毛を無くすのではなく、毛の量を減らしたい方、特に男性にオススメ
- 商品によって眉毛も染められる
- 脱色を行う際、室温は高い方が良い。換気も忘れずに行う
- 脱色剤を洗い流す際は、石鹸やボディーソープは使わない
- 脱色後は必ず保湿をし、赤みやひりつきがあれば保冷剤やローションパックで冷やす
脱色剤は肌への刺激が強い分、説明書をよく読み正しく使用しましょう。
肌が敏感な方は避けた方がベターですが、商品により敏感肌用も出ているので、気になる方は試してみてもよいでしょう。
脱色剤でのムダ毛処理にあまりなじみがない方もいると思います。
しかし脱色剤でのムダ毛処理は、つるつるにはしたくないが、黒い毛を目立たなくしたい方にはピッタリの処理方法なのです。
また、剃ったり抜いたりする事に抵抗があり、脱毛サロンに行くまでお金をかけられない学生さんにも良いツールの1つです。
ドラッグストアで購入でき、すぐに効果が表れます。
気軽に出来る脱色剤のメリットとデメリットを理解し、気になる方は是非挑戦してみて下さい。