正しく毛抜きを使うには?毛根まで抜けばもう毛は生えてこないの?
毛抜きを使ったムダ毛処理についてまとめました!
ざっくり言うと
「毛抜き」がおすすめできない理由
肌トラブルの原因になってしまう
結論から言ってしまうと、毛抜きによるムダ毛処理はあまりおすすめ出来ません。
まだ健康で元気な毛を無理に抜いてしまうことで、毛穴が広がり、肌が炎症を起こす可能性があるからです。
毛を抜くと黒い玉のような部分(毛球)も一緒に抜けることがあります。
「発毛組織である毛球を抜けば、毛はもう生えてこないのでは?」と思う方もいるようですが、残念ながらまた毛は生えてきます。
毛を抜くと約1週間は毛は生えてきませんが、“毛乳頭”という細胞分裂を促す器官は残るため、その後はまた生えてきます。
クリニックでは、この毛乳頭を破壊するので、永久脱毛が可能になります。
デメリットが多い
毛抜きを使うと、毛穴は広がり、炎症が起きやすくなってしまいます。
抜く刺激で皮膚が厚くなるため、埋没毛(まいぼつもう)になる可能性も高くなります。
(埋没毛とは、皮膚が傷つくことにより、かさぶたが形成され、毛が皮膚表面から出てこられなくなる状態のことです。)
肌への負担が大きいわりに、1週間ほどで元に戻ってしまうため、毛抜きでの処理はあまりおすすめ出来ません。
毛抜きのメリット
あまりおすすめはできない毛抜きですが、『気軽にその場ですぐ毛を処理できる』というメリットがあります。
カミソリのようにシェービング剤が必要なわけではありませんし、ワックス脱毛のように処理するにあたりコツが必要ということもありません。
急に毛の処理が必要になった時や、とにかく安く、簡単に処理がしたい方には適している脱毛法です。
かしこく「毛抜き」を使う6つの方法
1.生理前など肌が敏感な時は使わない
生理前は黄体ホルモンが優位に立ち、肌のコンディションが不安定になりやすくなります。
毛穴も広がりやすく、炎症も起きやすい為、できるだけ生理1週間前~生理終了までの期間は、毛抜きの使用は避けましょう。
2.毛抜きを消毒する
除菌シートやアルコールスプレー、煮沸消毒をして、毛抜きを消毒しましょう。
できれば、使用前と後の2回の処理がおすすめですが、どうしても手間だと感じる場合は、使用する前に消毒を行ってください。
3.処理前に肌と毛を柔らかくする
お風呂の中は、雑菌が多いので、毛抜きの使用は絶対にNGです。
一方、お風呂の後は、肌も毛も水分を含んで柔らかくなっているため、毛が抜きやすく、おすすめのタイミングです。
蒸しタオルを使って、処理をする部位を柔らかくしてから抜くのもおすすめです。
4.毛の流れに逆らわない
毛の流れに逆らうと、毛が抜きづらくなるとともに、毛穴に負担をかけてしまいます。
炎症を起こしてポツポツと赤くなってしまったり、抜く途中で切れてしまったりするので、必ず毛の流れに沿って処理をしてください。
5.無理やり抜かない
無理に抜くと肌トラブルの原因に
引っかかりがある場合は、毛抜きを使うのはやめておきましょう。
そういった毛は、毛球部分が大きいため、無理に抜くと毛穴が広がってしまう可能性があります。
抜きづらい毛を無理やり抜いてしまうと、肌に傷がつき、埋没毛の原因となります。
埋没毛ができてしまったら、あまりいじらずにスクラブをかけてから、保湿をして、自然に毛が出てくるのを待ちましょう。
色素沈着を防ぐため、ポリフェノールやビタミン剤を摂ることもおすすめです。
レーザー脱毛もひとつの選択肢
それでも効果が感じられなければ、クリニックでレーザー脱毛をしましょう。
レーザー脱毛の威力でしたら、肌を傷つけずに毛だけを処理することが可能です。
6.肌を殺菌・鎮静し、保湿する
必ずスキンケアをしよう
処理後は必ず、肌のケアをしましょう。
ポイントは、肌をただ保湿するのではなく、『殺菌・鎮静』することです。
毛を抜く際に、1番避けたいのは毛穴に雑菌が入ることです。
抜いた後は、除菌シートなどで肌を拭きましょう。
さらに炎症を防ぐため、鎮静効果のある化粧品で保湿してください。
アラントイン配合など、使用感がさっぱりしているものがおすすめです。
肌に弱い人はアルコールに注意
アルコールに弱い方は、エタノールフリーのスキンケア用品を選びましょう。
エタノールは、アルコールの一種です。
特にお酒に弱い方は、トラブルを防ぐため、化粧品や除菌シートもエタノールフリーを選ぶと良いでしょう。
良い「毛抜き」の選び方
毛抜きには、電動のものと手動のものがあります。
電動と手動には、それぞれのよさがありますから、使い比べてみて、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
電動は”性能の良いもの”を
電動毛抜きは、¥3,000~¥10,000程で購入できます。
最新の電動毛抜きは、泡が毛抜きからでてくるので、スルッと毛が抜けるようになっています。
また、アタッチメントにガードがついており、肌を引っ張ることなく毛を抜きとるなど、肌に負担がかからないようになっています。
痛みの感じ方も値段によって差があるそうなので、購入する際は¥5,000以上のものを選ぶのがおすすめです。
手動は”噛み合せの良いもの”を
電動ではない毛抜きを選ぶ際は「嚙み合わせが良いもの」を選ぶことがポイントです。
先が丸くない、持ちやすいものを選びましょう。
先端の内側に溝が掘ってあり、短い毛でも掴みやすいものもあります。
電動ではない毛抜きも値段によって差があり、安いものなら¥100程度で購入できますが、¥1,000以上のものですと、毛が抜きやすく長く使えるなどのメリットがあります。
毛が抜きやすく疲れない、痛みが少ないものが良い毛抜きの特徴です。
まとめ
- 毛抜きでの自己処理は、あまりおすすめできない
- どこでも手軽に処理できるのが、毛抜きのメリット
- 毛抜きは、肌のコンディションが良い時に使う
- 毛抜きで処理すると、埋没毛になりやすい
- 処理後は肌の殺菌(※1)と鎮静を行う
- 毛抜き自体も消毒(※2)する
- 電動毛抜きの価格は¥5,000~、手動の毛抜きは¥1,000~が購入の目安
- 手動の毛抜きのもう一つの購入ポイントは「嚙み合わせが良いもの」
※1 殺菌…対象物に付着する菌を殺すこと。殺す対象や程度は決まっていない。
※2 消毒…対象物に付着している病原性のある菌を害がない程度まで減らすこと。
毛抜きは手軽で、すぐにムダ毛処理が出来るというメリットがありますが、毛穴を広げてしまい、肌へ負担がかかる方法でもあります。
できるだけ毛抜きは質が良いものを使用し、抜いた後は肌のコンディションを整えましょう。